【知らないと後悔する】カウンター寿司屋の作法とNG例を解説

「カウンターの寿司屋って、憧れるけど作法が分からなくて緊張する」

「記念日や会食で利用したいけど、相手に恥をかかせないか不安」

カウンター寿司という特別な空間だからこそ、スマートに振る舞いたいですよね。

実は、いくつかの基本的なポイントを押さえるだけで、誰でも落ち着いてカウンターの寿司を楽しめるようになるんです！

本記事では、カウンター寿司で知っておきたい基本的な作法と、うっかりしてしまいがちなNG例を分かりやすく解説します。

最後まで読めば、カウンター寿司への不安が自信に変わり、大切な人と過ごす特別な時間を心から満喫できるようになるので参考にしてください！

知らないと恥ずかしい！寿司屋のカウンター作法と食べ方

カウンターで寿司を食べる際には、よりおいしく、美しく見せるための基本的な作法があります。

まずは、食事中の振る舞いで覚えておきたい5つのポイントを紹介します。

• 寿司は手でも箸でもいい
• 醤油はネタの先に少しだけつける
• 軍艦巻きはガリに醤油をつける
• スマホの撮影は許可をとる
• 咀嚼音を出さない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

寿司は手でも箸でもいい

寿司は手で食べても箸を使っても、どちらでも問題ありません。

手で食べるメリットは、職人が握ったシャリの絶妙な温度や空気感、繊細な形を崩さずに口へ運べる点です。

箸で食べる際にはシャリが崩れてしまわないよう、ネタとシャリを横から優しく挟むように持つのがコツです。

女性は手で食べることに抵抗を感じるかもしれませんが、気にする必要はありません！

カウンター席には清潔なおしぼりが用意されているので、一貫いただくごとに指先を拭いながら、スマートに食事を楽しみましょう。

醤油はネタの先に少しだけつける

醤油は、シャリ（ご飯の部分）ではなくネタ（魚の部分）の先端に少量つけるのが基本です。

シャリに直接醤油をつけてしまうと米粒が醤油を吸いすぎてしまい、シャリが崩れる原因になります。

シャリが崩れるだけでなく醤油の強い塩味が米本来の甘みや、ネタの繊細な風味を消してしまう場合も。

寿司は、ネタ・シャリ・ワサビの三位一体で完成する絶妙なバランスの料理です。バランスを崩さないために、醤油はあくまで風味を添える脇役と心得ましょう。

最近では、職人が煮切り醤油や塩、柑橘などをあらかじめネタに施している寿司も多いです。

ネタに味付けの工夫がされている場合は、職人から「そのままどうぞ」と声がかかるので、醤油をつけずにいただきましょう。

軍艦巻きはガリに醤油をつける

いくらやウニなどが乗った軍艦巻きは、傾けると上の具材がこぼれやすいため、醤油のつけ方に少し工夫が求められます。

スマートな方法は、添えられているガリ（生姜の甘酢漬け）の活用です。

まず、ガリを箸で一枚つまみ醤油をつけます。

そして、醤油がついたガリをハケのように使い軍艦のネタの上に優しく塗れば、形を崩さずに醤油の風味をまとわせることが可能です。

もしガリを使うのが難しい場合はネタ側を少しだけ傾け、素早く醤油に触れさせるのがポイント！シャリには醤油がつかないよう注意しましょう。

スマホの撮影は許可をとる

美しい寿司を写真に収めたい気持ちは自然なことですが、撮影する前には職人さんに一声かけて許可を得るのがマナーです。

高級な寿司屋ほど、お店の雰囲気や他のお客さまへの配慮を大切にしています。

無断での撮影はお店のルールに反する可能性があるだけでなく、職人や周りのお客さまに不快な思いをさせてしまうかもしれません。撮影の許可が下りたら、シャッター音やフラッシュがオフになっているかを確認してください。

また、寿司は提供された瞬間がおいしい状態です。撮影に時間をかけすぎて、食べ頃を逃してしまわないよう、写真は手早く済ませて温かいうちに味わいましょう！

咀嚼音を出さない

食事中にくちゃくちゃと音を立てて食べる咀嚼音は、周りの人を不快にさせてしまう行為のため、意識して避けるべきです。

寿司屋のカウンターは、職人の手さばきや包丁の音、お客さま同士の静かな会話が心地よく響く空間。お店の雰囲気を壊さないためにも口をしっかりと閉じて、静かに噛むことを心がけましょう。

一口ずつ、ネタの旨味とシャリのほどける感覚をゆっくり味わうと、食事がより豊かになります。

カウンター寿司での上品な所作は、あなた自身をより魅力的に見せてくれるでしょう。

カウンターの寿司屋をスマートに楽しむフロー

カウンター寿司の体験は、お店の扉を開ける前から始まっています。

以下の流れを頭に入れておけば、初めてのお店でも臆することなく、自信を持ってカウンター寿司の雰囲気を楽しめますよ。

• 予約と入店の準備をする
• 服装と持ち物に気をつける
• 入店時間は守る
• 座るカウンター席は店員に聞く
• コースがない場合の注文はスマートに頼む

それぞれ詳しく見ていきましょう。

予約と入店の準備をする

お店での時間を心地よいものにするためには、予約時のコミュニケーションが重要です。

まず、苦手な食材やアレルギーがあれば、予約の段階で伝えましょう。

事前に共有しておくとお店側も安心して準備ができ、当日はあなたのためだけに調整されたメニューを楽しめます。

初めてのお店で注文に迷いそうな場合は、予約時に「おまかせでお願いします」と伝え、一人あたりの予算も併せて伝えておくとスムーズです。

誕生日や記念日などの特別な目的で利用する際はその旨を伝えておくと、お店によっては心遣いのある演出を用意してくれることもあるでしょう。

服装と持ち物に気をつける

寿司屋のカウンターでは食事だけでなく、その場の香りや雰囲気も楽しむ要素の一つです。

繊細な魚の香りや酢飯の香りを妨げてしまう可能性があるため、香りの強い香水や柔軟剤の使用は控えましょう。

また、服装はお店の雰囲気にあわせた清潔感のあるものを選ぶのが基本です。

極端に露出の多い服装や、Tシャツにサンダルのようなラフすぎる格好は避け、少しだけおしゃれを意識した「スマートカジュアル」を心がけるとよいでしょう。

持ち物に関しては、カウンターや器を傷つけてしまう恐れのある大ぶりの指輪・ブレスレット・腕時計は、席に着く前に外しておくのが賢明です。

入店時間は守る

予約した時間の厳守は、社会人としての基本マナーです。

理想的な到着時間は、予約時間の5分前から時間ちょうど。早すぎる到着は、開店前の忙しい準備の妨げになってしまう可能性があります。

逆に、遅刻は避けなければいけません。「おまかせ」コースの場合、他のお客さまと一斉にスタートすることが多く、一人が遅れると全員の進行に影響が出てしまいます。

職人はシャリの温度やネタの状態が最高のタイミングになるよう、時間から逆算して準備をしています。

万が一、交通事情などでどうしても遅れてしまう場合は、遅れると分かった時点ですぐにお店へ電話を入れ、到着時刻を正直に伝えましょう。

座るカウンター席は店員に聞く

カウンター席が空いていても、自分で勝手に席を決めて座るのは避けましょう。

お店にはお店の考えがあり、お客さまを案内する席順を決めていることがほとんどです。

一般的に、出入口から遠い席が「上座」とされますが、お店のレイアウトや職人が仕事をする場所、他のお客さまとの兼ね合いによって最適な席は変わります。

特に、職人の目の前は手さばきを間近で見られる特等席であると同時に、お店が常連客やその日にもてなしたい客のために空けている場合も。

どの席に座ればよいか迷ったら、お店のスタッフに「どこに座ればよろしいでしょうか」と尋ねるのがスマートな対応です。

コースがない場合の注文はスマートに頼む

おまかせコースがないお店で、自分の好きなものを注文する「お好み」も寿司屋の醍醐味です。

好みのメニューから注文する場合、まずはビールや日本酒などのお飲み物と、お刺身の盛り合わせや焼き物などの簡単な「つまみ」から始めるのがおすすめです。

すぐに出てくるつまみを楽しみながら、店内の品書きを眺めたり職人におすすめを聞いたりして、これから握ってもらう寿司の戦略を練るのも楽しい時間。

握りはヒラメやタイといった白身魚などの淡白な味わいのネタから始め、徐々に味の濃い中トロや大トロなどの赤身、アジやコハダといった光り物へと進めるのが一般的です。

最後に、かんぴょう巻きなどの巻物や、甘い玉子で締めるのが美しい流れとされています。

カウンターでのNG行動

紹介した作法を守ることで、より一層食事を楽しめますが、一方で無意識のうちに周りを不快にさせてしまうカウンター席で注意したい行動も存在します。

• カウンターに肘をつく
• スマホを置く
• 大声で話す

それぞれ詳しく見ていきましょう。

カウンターに肘をつく

カウンターは、職人にとっては仕事道具を扱う神聖な舞台であり、お客さまにとっては食事をいただくためのテーブルです。

テーブルに肘をついて食事をするのは、だらしなく見えるだけでなく、お店や職人への敬意を欠いた行為と見なされてしまいます。

食事中は背筋をすっと伸ばし、よい姿勢を保つことを心がけましょう。美しい姿勢で食事をする姿は、周りから見ても気持ちがよいです。

手持ち無沙汰に感じたとしても、肘をつくのではなく膝の上に手を置くなどして、上品な所作の意識が重要です。

凛とした姿勢で寿司と向き合うと気持ちも引き締まり、より一層おいしく感じられます。

スマホを置く

カウンターの上など寿司が直接置かれることもある「付け台」と呼ばれる白木の部分に、スマートフォンや財布、鍵などの私物を置くのはマナー違反です。

付け台は清潔さが命であり、外から持ち込んだ物を置く場所ではありません。スマートフォンはマナーモードに設定したうえで、カバンのなかにしまうのが基本です。

もしカバンが小さい場合や、指定の荷物置き場がない場合は、お店の人に一声かけて置き場所を相談しましょう。

また、食事中に頻繁にスマートフォンを操作する行為も避けるべきです。

一緒にいる相手はもちろん、集中して仕事をしている職人や、静かに食事を楽しんでいる他のお客さまに対して失礼にあたります。

食事の時間は、目の前の寿司と会話に集中しましょう。

大声で話す

寿司屋のカウンターはライブ感あふれる劇場のような空間ですが、決して騒がしくしてよい場所ではありません。

カウンター寿司は静かに食事と会話を楽しむ空間。同席者との会話が弾むのは素晴らしいことですが、声のボリュームには十分配慮しましょう。

周りのお客さまの会話を邪魔するような大声での会話や、大きな笑い声は場の雰囲気を壊してしまいます。

職人さんとの会話もカウンター寿司の楽しみの一つですが、職人が他のお客さまの寿司を握っている最中や、仕込みに集中しているタイミングで長々と話しかけるのは避けたいところです。

場の空気を読み、仕事の邪魔にならないタイミングを見計らって、落ち着いたトーンで話しかけるのが粋な楽しみ方です。

おいしい寿司を気軽にカウンターで食べるなら『まぐろ問屋』がおすすめ！

「作法は分かったけど、やっぱり最初から高級店は緊張する」と不安に感じる方にこそおすすめしたいのが、『まぐろ問屋』です。

高級店のような堅苦しい雰囲気はなく、活気がありながらも落ち着いた空間で、初めての方でもリラックスして食事を楽しめるのが特徴です。

ネタの鮮度と職人の技が光る本格的な寿司を、リーズナブルな価格で堪能できます。少し特別なランチ・大切な友人とのディナー・気取らないデートなど、さまざまなシーンで活躍！

まずは『まぐろ問屋』で、カウンター寿司の楽しさを気軽に体験してください。

まとめ｜寿司屋のカウンター作法をマスターして通な楽しみ方をしよう！

本記事では、カウンター寿司の基本的な作法からスマートに楽しむためのフロー、避けるべきNG行動まで幅広く解説しました。

• 食べ方は手でも箸でもよいが、醤油はネタの先に少量だけつける
• 予約時に苦手な食材を伝え、香水や華美なアクセサリーは避ける
• 時間厳守を心がけ、カウンターに肘をついたり私物を置いたりしない
• 撮影は許可を得て手早く済ませ、会話は周りに配慮した声量で楽しむ
• 「おまかせ」で頼むか、「お好み」なら淡白なネタから始めるのが通

カウンター寿司の作法は、決して堅苦しいルールで縛るためのものではありません。

職人への敬意を示し、周りのお客さまと心地よい空間を共有しながら、寿司を最高の状態で味わうための先人の知恵です。

「まぐろ問屋」では、高級寿司店のような臨場感を味わいながら、肩肘張らずに本格的な寿司を堪能できます。

身につけた作法を実践しながら、カウンターで寿司を味わうひとときを存分に楽しんでください！